前に何処かでちょっと書いたと記憶していますが、
私は去年までアコギを主に弾いていました。
録音よりもライブ演奏の機会が多かったこともあり、
アコギといえどもライン出力する場合が大半でした。
アコギとはアコースティックギターを略した言い方であり、
アコースティックギターとはアンプを使わないという意味ですから、
ラインで出力して電気的に音を増幅させるのは…、
という抵抗が以前の私にはありました。
しかしステージに上がるとなると、
勿論良い音で演奏するという前提があった上での話ですが、
視覚に訴えるものも重要になってくる訳です。
アコギでの演奏ですから、
ステージをところ狭しと走り回ったり、
ギターを破壊したりと云ったパフォーマンスは必要ないかもしれませんが、
棒立ちで黙々と引き続けるというのも寂しいものです。
そこはかとない魅力があって、
ステージにいるだけで目が釘付けになる様な演奏者なら話は別ですが…。
ともかく私はそうではないと。
となると、多少の動きは入れる必要があるし、
演奏中じっとしているのは本望でもありません。
ところで、アコギを本来の一番いい音で会場に出すならば、
やはり一番は生音でしょう。
当然会場が広いと生音では音量が足りない。
ここでマイクかラインかの選択を迫られるのです。
私は、音に拘るのならばマイクを選択します。
ギターの前にマイクを立てて増幅した音が、
最も生音に近い音だと思います。
が、先に述べたようにステージ上で動くとなると、
マイクでは制約が出てきます。
ギターの前にマイクを立てている為、
ギターが動くときちんと集音できなくなるのです。
音には拘りたいが動きも捨てられない。
この状況を経験した結果、
ラインで極力いい音を出そうという考えに至ったのです。
では実際にどの様に音を作ったのか。
それはまた別の機会にお話致しましょう。
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